2017年12月9日土曜日

季節ハタハタって? ハタハタがやってきた!


 今年も「季節ハタハタ」が秋田の浜にやってきました。雷鳴とどろき、寒風吹きすさぶ冬の日本海。その荒波を乗り越えてやってきたのであります。
内海での撮影なので、迫力不足かもですが、外海は大時化!
雷がひっきりなしでした。

 そのなかでも、メスのハタハタは大きなブリコ、つまり卵を抱えているんです。そうなんです「季節ハタハタ」とは、繁殖、つまり、子孫を残すためにやってくるハタハタでなんですよね。そして、どこで子孫を残すかといえば、水深2~3mの浅い場所に生えている海藻に卵を産み付けるんです。
 さて、普段、ハタハタってどこにいると思いますか?実は光の届かない真っ暗で冷たい深海の世界です。そこは水温1~2℃の世界なんですが、冬とはいっても「季節ハタハタ」がやってくる浅い場所では水温が10℃以上もあるんです。魚にとっての1℃は、人間にたとえると5℃とも言われます。つまりですね、10℃の違いは50℃に相当する訳です。東京の年平均気温は15℃位ですが、プラス50℃、すなわち70℃近い温度のなかで繁殖行動を行うことを想像してみてください。しかも、荒れ狂う岩場で上を下へ、くんずほぐれつの大騒ぎの状態でですよ。下手をすると本当に昇天してしまう。
これが今年の「苦節ハタハタ」だ!
秋田で「ハタハタ」は地元紙ではトップ扱いなんです!!
ところで、かねてから「季節ハタハタ」の「季節」
ってなんだろう?と思っていたのですが、調べてみても起源が分からない。旬やシーズンを指すとしてもハタハタのほかに「季節〇〇」と呼ばれる食材ってありませんよね。
  なぜあえてこの時期のハタハタを「季節」と呼んだのか…
今年も美味しくいただきます!
「苦節ハタハタは本懐を果たせなかったかもしれないが、
僕は今年も本懐を遂げることが出来ました。自然の恵みに感謝!感謝!

 そこでハタと閃いたのです。
   秋田を含む東北の方言って、母音のイ音とウ音が中間的になるので「ズーズー弁」とも言われます。「じ」「ず」「ぢ」「づ」の区別がない。だからズーズー。これが「き」と「く」にも当てはまる。つまりなのです。もの凄い大荒れ、かつ灼熱の海へ子孫を残しにやってくるハタハタ。そうなんです。「苦節ハタハタ」だったのです。
そんなにまでしてやってくるハタハタなのでしっかり大事に食べてあげましょう。しかも美味しい。
   今年もそんな季節がやってきました。