2017年12月7日木曜日

新説 秋田弁が日本一短い会話になった訳(秋田県人の粘りもの好き)

 今回は秋田弁を考察します。
 なので、突然ですが問題です。
 美味しい食べ物を目の前にして秋田県人A、Bの2人がいます。
 2人の関係性ですが、その食べ物を美味しいと認識しているのがA,食べたことの無いのがBとします。以下、AとBのやりとりです。
 A「け」
 B「く」
 B「め」
 では、この3行を標準語に訳してください。
 県外の方には難しいかもですが、正解はですしね。
 A「食べてみて」
 B「食べてよう」
 B「あっうまい!」
 なのです。つまりですね、秋田県人は、標準語にして15字にもなる会話を、たった3字で済ますわけで、「日本一短い会話」は「秋田弁」とも言われる所以です。
 ですが、今回は、短いことを競うんじゃなくて、なぜ、秋田の会話は短くなったのかを考察するわけです。
 普通、その説明として持ち出される有力説は「秋田は寒い」です。つまり、あまりに寒くて口を開けると凍ってしまうから「口の開閉は最低限にする会話が発達した」とする説なんですが、夏はどうよ?な訳です。冬以外の季節を説明するには無理がありますよね。
 なので、改めて考察して新説を提言します。
 ワカメ、ワラビ、ミズ(ウワバミソウ)、ジュンサイ、クロモ(イシモヅク)、アミタケ(ヌメリイグチ)、ブリコ(ハタハタの卵)、ギバサ(アカモク)に納豆。思いつくままに列挙してみましたが、これらの共通点は何でしょうか。
 一応、春から四季を追って出回る順番に並べてみましたが、現在では季節を問わず食べられているギバサ、それに納豆がヒントです。
とろとろわかめ 秋田ではワカメも粘ります

 そうです。粘りモノです。秋田県人は年がら年中ネバネバ食材に囲まれてて生活しているのです。ワカメも塩を揉みくちゃにして、あえてネバネバ、トロトロにしちゃうんです。いわゆる「とろとろわかめ」ってやつです。山菜のミズやワラビも同じです。茹ででシャキシャキ、シャクシャクした食感を味わうのも良いのですが、秋田県民はタタキにしちゃうんです。タタくとネバネバになってくるので、そこに味噌や生姜を適量投入して出来上がり。ジュンサイは手をかけなくても強力なネバリを身にまとってますが、実は秋田が収穫量日本一なんです。ほらすごいでしょ?秋田のネバネバへのこだわりというか愛着。
ギバサ 秋田県人のソウルフード

ギバサと言えば秋田、ギバサと言えばネバネバ
 ということで、秋田県人の会話が短くなった理由が分かりましたよね。結論:いつもネバネバ食材を食べているから、口を開けたくても開けることが出来ない訳です。
 そんなこと信じられないって?納豆を食べながら通常の会話が成り立つかを試してみてください。納得できるはずです。
 それでも信じられないって?ギバサを試してみてください。ブリコを試してみてください。新説を提言した以上、僕も簡単には引き下がることは出来ません。
  ネバーギブアップ。