2017年12月17日日曜日

「鰰百珍」事始め

   突然ですが「黄身返し玉子」ってご存知ですか。玉子の白身と黄身がひっくり返るやつです。その起源は江戸の昔に流行した「玉子百珍」なる料理本にあるんですが、この百珍本。玉子のほかに、豆腐、鯛、玉、さつまいも、鱧、コンニャクなんてのまであるんです。 
江戸時代に流行した「百珍本」

これが「黄身返し卵」だ!
 さて、それから二百年余を経た平成の現代に生きる私は大いなる野望を抱いてしまったのです。すなわち現代版「百珍本」を書き著して後世に遺そうと。そして可能ならばベストセラーに、いやいやミリオンセラーに。いっそのこと希望は大きくノーベル文学賞なんてこともあるやも知れぬと。


 では、なんの百珍を究めようとするか?今の時期です。もちろん「ハタハタ」しかありません。つまり「鰰百珍」。ということで「鯛百珍」を片手にレシピづくりに励んだ訳です。
これが「黄身返し卵返し」だ!
 が…結論から言えばハタハタってシンプルイズベストなんですよね。それに身も小さいので、なかなか細工も面倒くさい。しかも1~2週間のごくごく短い間に大群が押し寄せるように浅瀬にやってくるので、ちまちまと手をかける時間もない。なので、お湯を沸かした鍋にザブザブとハタハタを入れて一煮立ちさせるだけで食べるという「湯びき」なんて料理もある訳です。
  ともあれ、一気に百珍を並べて書き遺そうなんて、土台無理な話だったことに今更ながら気が付いたわけでした。しかし、歩みは遅くとも、いつかは百珍完成、そしてその後のノーベル賞受賞の大望を胸に、まずは手始めに「七珍」をここに記します。すなわち「鰰百珍」のうちの寿司の部を先行発表するのであります。
これが鰰「寿司七珍」だ!
 左から「酢締め」、「炙り」、「湯霜糸づくり」、「煮白子」、「煮ぶりこ」、「板ぶりこ」、そしてラストは〆の一品であるところの「はたはた寿司の寿司」です。

 さて、残りは93品目か。やっぱりノーベル賞は遠い。