2013年7月15日月曜日

ベニズワイガニの実力(その1)

さてさて、「ゼロイチハチゴーニイサンーミンナイイオトコ」。皆さん解読できましたか。
解読できた皆さん。ベニズワイガニの実力を試してみませんか。


 まず、解読して得られる4桁-2桁-4桁の数字をダイヤルすることが、「生」ベニズワイを入手する第一歩。首尾よく予約し、自宅から外に出るのが第二歩目。自動車のアクセルを踏み込むのが第三歩。お店に入る第四歩。あとは受け取って帰るだけ。そして自宅の玄関をくぐる第五歩。すなわち、たったの五歩で、下の写真のような「生」ベニが手に入る。

棲んでいる場所が、あまりに深いためか、上を向いても仕方がない?
上方志向のまったく無さそうな眼
下向志向?
さて、これから「生」ベニを調理して、その実力を検証する。
 そのためのレシピは、こちら「境港ベニガニ料理御指南」↓↓↓を参考にした。
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/415097/090318benigani_recipe.pdf
実は、このレシピ集。鳥取県境港の「ベニガニ有志の会」によるもの。初代会長は、元漁師の型破り水産庁官僚として有名なあのウエカツさん。
ウエカツさんについては、こちらも参考に→http://www.re-fish.jp/date/2012/04?cat=4
 何はともあれ、最初の仕事は、甲羅を外すこと。
 左右の脚を持ち、腹側に二つ折りにしてから、甲羅をバリバリと外します。この甲羅外しも少しコツが欲しいようですが、それも2回目で慣れます。大丈夫です。
 甲羅を外してみて気が付いた。生カニの甲羅の内側を見たのは、生まれてほぼ初めての経験。いつかどこかで見たような気はするけれども、ここまでマジマジと見たのはやはり初めてだ。なにしろ、カニみそ(肝膵臓)がこんな状態で収納されているとは思わなかった。

エイリアンを開いたところ 
真ん中の乳白色のものが「かにミソ(肝膵臓)」
両脇にある歌舞伎の髷のようなものは「エラ」
  じっくり見ていると、まさに映画のエイリアンのように、飛びかかってきそうな気がするほど、生々しく、少しグロテスクな感じがしますが、それは最初だけ。二度目から、グロテスクなんて感じることは全く無くなり、「美味いもの」にしか見えなくなるのでご安心を。
 では、まず、「切りがに」からつくってみます。
 甲羅の下や内側にあるかにミソを、氷を入れた薄い塩水中に振り落とします。かにミソは見た目よりも、以外に体の内側まで詰まっているので、丁寧かつ入念に掻き出すことが必要。その後、キッチンバサミで、エラとアゴの部分を切り落とし、二つ折りにした真ん中から、左右に半分に切り離す。これで、大鍋が無くともカニを茹でることができるのである。
「生かにミソ」 2匹分
あとは、沸騰させた塩水(薄いすまし汁程度)で11分。
 水っぽいなどと、ズワイガニの後塵を拝していると言われて久しいベニズワイガニであるが、この「切りがに」を食べたら、まさに眼からウロコ。 
 身肉もみっしり詰まっていて、しかも、ほくほくした甘みがあって美味い。美味すぎる。
 びっくりするほど、美味い。この美味さを体験したならば、ぜひ広く知らしめなければならないとの義務感を感じるほどである。
 次に「かにミソ」。ズワイガニやタラバガニでもそうだが、甲羅ごとボイルしてあるカニだと、あちらこちらに散らばってしまっているし、どうしても茹で汁と混じり合ってしまう。それが、自分で茹でる「切りがに」だと、「かにミソ」は別に調理するわけで、100%濃縮で混じり気の無い濃厚な味わいを楽しむことが出来る。この美味さにはもう病み付きになってしまうし、ズワイガニやタラバガニに比べてもリーズナブルな価格がそれを可能にしてくれる。

自宅で簡単に出来る 「切りがに」
100%「かにミソ」煮詰め中
「切りがに」 驚くほど、美味い
100%「かにミソ」は「切りがに」の身肉に付けてもGood!
「焼きがに」、それに「揚げがに」。
「揚げがに」は、塩コショウが引き出したベニズワイの甘さをじっくりと堪能出来るし、それに殻の香ばしさが味わえる。

「焼きがに」作成中
「揚げがに」
塩コショウが、ベニズワイの甘さを引き出しています
 カニの王様と言えば、ズワイガニとか、タラバガニが世間の常識とされる傾向があるけれども、それはベニズワイガニをしっかりと食べ尽くしたことが無いからだ。
 もちろん、ズワイガニやタラバガニ、それにケガニも美味いのであるが、リーズナブルで、ここまで美味さを楽しめるカニは他にはいないと思う。
 さて、次回は、「刺身」や「煮がに」にチャレンジします。