2012年3月12日月曜日

掛魚まつり(その2)


毎年、立春2月4日は、「掛魚まつり」がにかほ市金浦で行われる。別名「タラ祭り」。この祭りの
最大の見所ともいえる金浦神社への大タラ奉納の様子は「掛魚まつり(その1)」に記したが、当然、タラ汁の振る舞いも行われる。朝飯も食べずにはるばる来たのである。主役のタラを食べないことには話が始まらない。振る舞いはいつも金浦神社前の勢至公園で行われるのであるが、今回は神社での神事の様子をほとんど最後まで見学していたため、タラ汁のテント前にはすでに長蛇の列が。残念ながら、タラ汁にはありつけそうも無い。熱々のタラ汁に舌鼓を打つ人達を見てはうらやむばかりで、泣く泣く祭りの会場をあとにした。






が、ここで引き下がっては、「総本舗」の看板にかかわる由々しき事態でなる。そこで、帰り道、直売所でタラ切り身を入手し、自宅に戻りタラ汁を作ってみる。「掛魚まつり(その1)」でも書いたが、今年、秋田では時化が多くタラの水揚げが少なかった。直売所のタラも青森産で、正確には秋田の地魚ではないのだけれども、それはそれ、これはこれ、地魚しか扱わないとなれば、サンマも食べられなくなってしまう。何がなんでもタラを喰わねばならぬのである。
寒風のなかで体が温まるといえば味噌なのであろう。しかし、淡泊なタラの身を味わうには塩味が良いと思う。しょっつる(ハタハタの魚醤)も隠し味にするとコクが深まるので良い。秋田では岩海苔も欠かせない。たしかに味噌は一気に体を燃焼させてくれる気がするが、塩味もしみじみと体に染み渡る。

切り身は、玉ねぎの細切りを敷いた上に置きアルミホイルで包み、蒸し焼きにする。ほろりと崩れる淡泊な身には、玉ねぎの甘味が染み込んで、そのままで十分美味しいし、レモンの酸味やバターとも良く合う。

ダダミは湯引きしてポン酢。それに天ぷらにもしてみる。



ポン酢は、濃厚で、それでいてしつこくは無い白子を味わわせてくれる。天ぷらは、熱々をほおばると、サクサクとして甘い衣と、ねっとりとした白子とのコントラストが、これまたうまい。たらふく喰らい大満足の一日であった。味噌仕立てのタラ汁は、また、来年に取っておこう。